精神疾患が発覚した流れ

こんにちは、管理人の桂花です。
「サボり魔だし、ただのファッションメンヘラだから精神疾患にはならんやろ」
そんな自分がまさか精神疾患でぶっ倒れるなんてことないと思ってました。

この記事では、管理人の精神疾患がどう発覚していったのかを記録しました。

倒れるまで気付かなかった

結論から言うと、様々な前触れがあったにも関わらず
渦中の私は精神疾患に蝕まれていることには気づいていませんでした。

学生になっても社会人になっても努力というものができないし
学校も会社も体調不良や腰が重いなどでしょっちゅう休んでたし
他人に比べて甘ったれた人間なのだから、うつ病にはならないだろう。

思春期の頃からそんな風に思っていました。

そんな私にとって危険因子となったのが
環境適応能力の高さと、ハマったら熱中してしまう性格

これをふまえて、なぜ病相が爆発していったのかを見ていきます。

良い変化が訪れていた(はずの)時期

【2021.4-6】
新卒入社から2年間務めた部署から異動。
3年目に異動してきた部署は自分の仕事の進め方をとても評価してくれる場所で
お偉いさんの息のかかったプロジェクトにも参画できた。
上司や先輩に恵まれた環境で働き始められ、大変なことはあれど充実していた。

同月、当時付き合っていた彼氏(現夫)とワンルームで同棲を始める。
健康オタクなパートナーに合わせるため
25年間で築き上げていたお菓子と布団とサブスクで埋め尽くされた怠惰な生活を卒業。
ジムにも通い始め、筋トレと有酸素運動を習慣化し始めた。
人と暮らす安心感と改善されていく体型。私生活も充実しているように感じた。

小中高大の友人とも関係は良好。仕事の合間に遊んだり飲みに行ったり長電話をしたり。
実家の家族とも問題なく良好な関係。結婚前提の彼ともいい関係を築いてくれていた。

公私ともに充実しきった春のスタートダッシュを切っていると思ってた。

違和感が現れ始めた時期(本人はまだ呑気に生きているつもり)

【2021.6】
なんだか物騒な当時のスクリーンショットが発掘された。

お偉いさんのプロジェクトは楽しく熱中でき、とてもいい刺激になっていたのだが
元々所属しているチームの通常業務も平行してやっていた。
私の主観にはなるが、はっきり言ってそこのリーダーがポンコツだった
このおっさんは何十年かけて何を学んできたのだろう。

そう思っていたことは覚えている
スクショを残したくらいなので、相当面倒だったんだろう。
仕事の出来ない後輩よりも無能な上司の方が
50倍くらい私にとってはストレス値が高かった。

ポンコツ上司なので私のプロジェクトと通常業務の正しい工数見積もりはできない。
だけど当時の私は、その上司はおかしいと言ってくれていた先輩の言葉も聞かず
「正確な工数を見積もり、リーダーに申告できない私が悪いんだ」ずっとそう思っていた。
今思い返せば3年目で大きなプロジェクトの見通しを自分で立てられるわけがなかった。


それに加えて、変化した私生活に無理やり適応しようとしたツケが回ってきた。
「タバコ吸ったら殺される」(付き合う時に禁煙を約束していた)
「彼に恥ずかしくないように」
「運動サボるなって言われてるし」
「痩せなきゃ」「お菓子やめなきゃ」

健康・美容に厳しい彼のおかげで私の体はどんどん健康になっていった。
ただ、自助努力ではなく彼が怖かった。恐怖政治だった
「結果的に自分に良い影響だし、怒られるからやろう」

そんな理由にかこつけて自分の心に蓋をしていたのだ。
私を見ていた友人たちは何度も私の心が壊れることを警告してくれていた。

そんな愛情すら無視して突き進んでしまっていた
この時はもうすでに長いこと鬱々とした空気を友人にまき散らし
その割にはアドバイスも聞かず呆れさせてしまっていた。

とうとう爆発した時限爆弾

【2021.7】
なんと、禿げた。

(今となっては笑い話だけど当時はマジで笑えんかった。)
画像は発見時の1か所だけだが
翌日以降に合計5か所の円形脱毛症が見つかったのだ。

さすがにポジティブメンヘラの私でも20代女性として
ギリギリ隠せるかどうかも分からないハゲを抱えるのは辛かった。
そもそも結婚式も遠からず予定していたし…。

気が付けば数か月、仕事も7:00-23:00勤務や土日出勤をしていたし
私生活も健康を目指すために料理や運動を試行錯誤し生活をガラリと変えていた。
だって辛かったけど、吸収することが多くて夢中だったんだもん。
※実はこの時「躁状態」でした。別記事で触れます。

こんな事が重なり
無双モードだった自分の体にガタが来ていることを悟り始めたのだった。

会社で仕事をしても涙が出るし
日によっては靴を履こうとすると腹痛や頭痛に見舞われ
そもそも会社に行けないじゃないか、というストレスでさらに追い込まれる。
それでも中途半端にしているプロジェクトも通常業務も完遂させなくては…。
家ではストレス発散に食べていたお菓子も吸っていたタバコもない。

そんな中、偶然会社の保健士さんからアンケートのメールが届いたので

「ハゲて悩んでいます。ストレスですかね?」と返した



この1通のメールが、闘病ライフの始まりだった。

「今すぐ精神科を受診してください。」

保健士さんに返したメールはすぐに返ってきた
私の勤務時間を参照したのか、慌てて面談を組まされた。

色んな兆候は周囲に気付かれていたようだが
自分では全くおかれている状況が理解出来ていなかった。

面談で優しい保健士さんがしっかりと話を聞いてくださった。

話を紐解いてもらった上で、ようやっと自分が人生でトップレベルの
キャパシティオーバーを起こしていることを理解した。


身体にも顕著に症状が現れていることから
「今すぐ精神科を受診してきてください。」

(えぇ…、メンタルクリニックなんて自分が用のあるところでは…)

そう思いつつも病院選びのアドバイスを聞き、同月の下旬に通院開始となった。

倒れるまではあっという間だった

【2021.7】

「明らかなうつ状態です。明日から休職してください。」

人間不思議なもんで、自分の不調を自覚すると
今まで大丈夫だったことが全部ダメになる
熱は測ったら負けみたいなやつ。

以前から会社に行く準備中に涙が止まらないとか
腹痛、頭痛、嘔吐なんかはしょっちゅうあった。
フレックスや遅刻なんかで騙し騙し行ってたけど…

休職が決まり「もう行かなくていい、休んで良いんだ」そう理解したら
とうとう起き上がることも食べることも排泄することもできなくなった。

いや正直すぎるよ私の身体
まぁ元々甘ったれの怠惰ちゃんだったもんな。

手遅れになる前に

  • 本当に気付かないことがあります
    興味のあることに熱中してしまうタイプのあなたは要注意です
    頑張っている自覚がないままオーバーワークになっていませんか?
  • 良い変化でもストレスはストレス
    いくら良い事だったとしても「変化」はストレスがかかります
    プラス思考で自分への負担をごまかしてはいませんか?
  • 甘え、息抜き、マジ大事
    生活習慣など自分を改めるのはとても良い事です。が、
    そのペース、本当に大丈夫ですか?
  • 数字も大事なチェック項目
    自分は頑張れる、体力がある、楽しいからだけでは危ないです
    勤務日数、時間、睡眠時間、食事回数、不調の回数、無視してませんか?
  • 明日は我が身
    一歩間違えば誰でも隣り合わせの精神疾患
    私のように「自分は大丈夫やろ」そんな謎の自信を持っていませんか?

私はこの休職を境に溜まりに溜まった長年のストレスの
ツケ回収に襲われる日々を送ることになりました。

そして、現在も辛い闘病は続いています。

確かに幼少期まで遡れば、この記事に記録したこと以外にも
アイデンティティに由来する病気の要因はたくさんあります。

ですが、私の病相爆発のトリガーを引いたのは
間違いなくこれらの経験からでした。

これは序章に過ぎません
一度崩れてしまったバランス、壊れた心は簡単にはもとには戻りません。

一人でも多く未然防止・早期発見できる方を増やせたら幸いです。

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